日本の百貨店はどのような方向にむかえばいいの?
2023年から日本の百貨店はどのような方向にむかえばいいの?
東急百貨店 東京都渋谷区 の本店が2023年1月31日に閉店しました。
東京都内では鉄道会社がターミナル駅周辺のデパートや百貨店を相次いで閉店しし、複合施設の建設を計画しているが、跡地に百貨店を建設するかどうかは未定といいいます。以前は集客の目玉であった百貨店がその役割を終えようとしているのです。
今回はこれについての私達一般人からの意見を述べたまとめ記事です。いったい消費者は何を企業家にねがっているのでしょうか?みんなの声に耳を傾けないと日本経済はますます失速します。
この深刻な首都圏の百貨店問題をみなさんでぜひ考えてみませんか?
日本のデパートはどうなる?目次
1.百貨店の本来あるべき姿とは?
2.電鉄事業の失敗
3.若い世代
4.今後の問題
5.今後の展望
6.まとめ
7.みんなのデパートに対する願い
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百貨店の本来あるべき姿とは?
商業施設は巨大化しているので、複合施設しかないのが現状です。百貨店業界はネット通販の影響で右肩下がりに歯止めがかからず、今後も逆転することはないと思います。残念ながら、店舗の再開は難しいでしょう。私が子供の頃は、父のスーツを新調する目的でも、家族全員で百貨店に買い物に行ったものです。それは、おもちゃが買え、おいしい食事もついていたからです。
今は、家でポンと買えばたいていのものは手に入るし、おいしいものは玄関先まで届けてくれる。当然、外出の機会も少なくなり、あっても子どもはついてこない。時代の流れとはいえ、あの賑やかで楽しい雰囲気がなくなってしまうのは寂しい限りです。
長期低迷が続く百貨店業界は、売れ筋のアパレルや化粧品、中高年女性向けのブランド品に品揃えを絞ったため、小売業界のファミリー層を中心とした一般消費者の支持を失い、個人富裕層やインバウンド顧客に依存するようになりました。大都市のターミナルで膨大な人の流れを捉えて成立した電鉄系百貨店は、その存在意義を失ってしまいました。
沿線住民のサービス向上を目的とする電鉄事業者にとって、沿線価値の向上という機能を失った百貨店を運営し続ける理由はもはやなく、再開発時の百貨店への再投資を断念せざるを得なくなったのです。実際、沿線の若い世代のデパートの利用頻度はかなり減少しており本来なら新たな商業施設として生まれ変わり、その役割を充実させた方がいいはずです。
派遣拡大で中間層が減り、集客力が低下したこともありますが、無店舗経営への移行も進んでいるのでしょう。
外商や通販が主力になったりします。販売店員が不要になります。通販の増加で物流の重要性が高まってきます。
ドライバーの残業規制の2024年問題が迫っているため、ドライバー不足を補う必要が出てきます。大学では、これまで百貨店やスーパーの販売員の求人が多かったですが、今後は中堅・中小の大学でもドライバーの求人が増えるかもしれません。
電鉄事業の失敗
小林一三が生み出した、都心の百貨店事業と郊外の住宅地を結ぶ電鉄事業を組み合わせたビジネスモデルは、人口が増え、経済的にも豊かになってきた20世紀の日本では素晴らしいアイデアでありたいと思いました。しかし、人口が減少し、自動車交通網が普及し、経済成長が頭打ちになった現在、このビジネスモデルが成り立たなくなったことは明らかです。
都心を再開発し、周辺地域と結ぶ鉄道やバス路線を整備した地方は生き残れるかもしれないけれど、郊外のショッピングモールと百貨店のどちらかを選ばざるを得ないと思われるので注意が必要です。百貨店は、ネット通販のアンテナショップになり、接客やメンテナンスに力を入れないと生き残れないかもしれません。
背景には、鉄道会社が駅周辺の複合ビルに集客力のあるホテルやテナントを誘致し、賃料を稼ぐというビジネスモデルにシフトしていることが挙げられます。
沿線開発の形が変わってきました。また、複合施設のレジデンス部分は、分譲ではなく、賃貸専用になる傾向があります。再開発の説明会などに賃借人を呼ばなくて済むので効率的。マンションでは面倒です。
若い世代
多くのアパレルメーカーが廃業・倒産しています。それは、縮小していることからもわかります。特に百貨店は、主婦から高齢者までの女性をターゲットにしているため、かつては婦人服売り場を担当すれば店長候補とされていました。また、セールは、在庫処分の目的で、シーズン後半から行われていました。
今は、売れ行きが悪いからセールを開催するという時代です。セールが当たり前になってしまっています。当然、採算は合わないということです。また、シャネルやグッチなどのブランドを1階の一番いいところに置いています。一番多いお客さんの意向を無視した形になってしまいました。
時代の流れというものでしょうか。インターネットの普及で、店に行かなくても買い物ができるようになりました。百貨店が集客できなかったのは、若い世代をターゲットにできなかったからではないでしょうか。昭和の時代、百貨店はこの百貨店という包み紙でブランドの一つを担っていた。
東急は渋谷駅から遠いし、電鉄は二子玉川で高島屋を利用するお客さんを乗せています。これはいろいろな理由と時代の流れが重なった結果だと思います。
今後問題
- ロフトやハンズなどの専門店の増加による若年層流入の減少
- ショッピングモールの増加による子育て世代の流入減
- 失われた30年」による所得格差の拡大による若年層流入の減少
- 百貨店(化粧品、婦人服、デパート)による客層の絞り込みと固定客の発生
- ネット通販の発達による地域住民の流入の減少
今は、デパート地下の食品街ばかりが混雑しているようです
- 郊外への移転や、コロナショッピングセンターの影響で通勤客が減少し、かなりのダメージを受けているようです。
- また、そのデパートでしか手に入らない商品もないし、なにより同じ商品ならもっと安いのは当たり前で、価格比較だけでも明らかにネットの勝ちかもしれません。
- せいぜい、あの人から買いたい、というお客さんがいるくらいで、どんどん消えていくのは明らかです。
- もはや百貨店の時代ではなく、駐車場が使いやすい郊外のスーパーマーケットだけの時代になってしまいました。
今後の展望
- 再開発の結果、前向きな未来が開けることを期待したいと思います。
- 百貨店には、大型スーパーやショッピングモールにはない優雅さがありました。
- 渋谷の東急百貨店には、子どもの頃から何度足を運んだかわからないほど思い入れを持っていました。
- 駅からちょっと離れているせいか、デパートには何か落ち着くものがあり、居心地のいい存在だったのです。
コロナがなかったら、あと少し続いていたのかなあと思います。コこれは社会現象であり、時代は常に変化しているのだと感じています。
同じものを買うにしても、ネットで初めて買うのは便利だけど、本当に欲しいものは間近で見て買ったほうがいいでしょう。
- 物の質感や品質のよさや色合いは実際にみないとわかりません。
- スマフォ画像だけで判断するのは不可能です。
- 例えばですが、どんなに高級なスペックを誇るパソコンのモニターで商品をみてもシルクとポリエステル素材の服の違いを判断するのはむりがあります。
- また香水を購入する場合も匂いがどのぐらい持続するとか判断が重要になりますが、何度か通ってサンプルを試さないと匂いの変化など確認しようがありません。
まとめ
1)百貨店から郊外のショッピングモールへ
この20年、余裕のある中高年は百貨店を、ファミリー層や若者はモールを利用するのが大きな流れだった。アウトレットもそれに追随しています。
(2) 実店舗からオンライン購入へ
米国では地理的な要因からオンラインで購入する人が多いのでしょうが、日本では労働時間が長いこともあり、オンラインで購入する人が少なくないようです。また、実際の店舗で商品を確認してから購入する人もいるようです。
デパートに対する多くの人の願い事
ネット通販のせいにする人がいますが、原因はそれだけではないでしょう。
やはり、一般の人々の価値観や行動パターンが変わってしまい、百貨店がそれについていけなくなっているのでしょう。
昔は、特別な日にはデパートでいいものを買うという習慣がありましたが、今はコスモポリタンの時代です。
休日の買い物は、昔はお洒落をして都会のデパートに行くのが当たり前でしたが、今は普段着で郊外のショッピングモールに行き、楽しむのが当たり前になっているのです。
結局、世の中の価値観を変えるか、郊外の大規模な駅前ショッピングモールを開発するくらい大胆にビジネスモデルを変えないと、昔のような賑わいのある百貨店は難しいというのが、世間の変化なのではと思います。
そうなると、富裕層向けなど、需要のある売り場をどう生かすかが勝負になるのではないでしょうか。
ああ、またひとつ昭和の灯が消えていくような。見ていて悲しくなる。
東急本店はいつも空いていて、静かで落ち着くのですが、今思えば駅からの距離が面倒で、あまり足を運ばなかったんですよね。
渋谷駅周辺の再開発が2025年か2026年に完成して、渋谷は高層ビルを中心とした清潔で機能的な街になり、ダンジョンがなくなると聞いたことがあるんです。まあ、それはそれでいいのですが、同じメイクの街はやはりどこも同じような顔ぶれになってしまいます。
最悪のケースは、商業施設の跡地に店舗のないマンションが建つことです。
住宅ばかりが増えると、街は活気を失い、不便で、退屈で、殺風景になってしまいます。特に今日の新興住宅地では、庭のない狭くて安い家、店のないマンションが多く、徒歩圏内に目ぼしい店も、公園以外の遊び場もないのが現状です 。
ゲームセンターやボーリング場など遊び場の選択肢がないため、道路で遊ぶ道路族が増えたという背景があります。
ゲームセンターやボーリング場など遊び場の選択肢がないため、道路で遊ぶ道路族が増えたという背景があります。
ネット通販の有無にかかわらず、買い物客が直接商品を手に取り、店員と相談しながら購入できることが必要である。また、遊び場には、公園や児童館だけでなく、民間のレクリエーション施設も必要です。
かつては、日曜日に親子でデパートに行くことが最大の楽しみでした。屋上にはミニ遊園地があり、立ち読みできる本屋があり、子供が大好きなおもちゃ売り場があり、昼食は最上階のカフェテリアで窓からの景色を楽しみながらお子様ランチを注文することができました 一日中いても飽きなかったものです。
今で言えば、東京ディズニーランドに行くようなものでしょうか。でも、デパートは入場料が無料だったので、親にとってはありがたいことでした。
しかし、時代は変わりつつあるのだから、しょうがないのでしょう。屋上のミニ遊園地はとっくになくなり、家電や家具は専門店に、安物の衣料はユニクロなどに負け、デパ地下の食品売り場以外、デパートは必要なくなりました。
そのうちに、昔々、デパートと呼ばれる百貨店があり、大変な人気だったと言われるようになるのでしょうか。
デパートの本店が閉店するということは、閉店せざるを得ないほど経営状況が悪化していることのあらわれです。
老朽化などで建物が取り壊され、再開発されるのは都市開発では日常茶飯事ですが、百貨店がビルの核テナントとして残らないのは、母体の鉄道会社が苦境に立たされていることの表れなのでしょう。百貨店の閉鎖で人員削減は可能だが、会社の体質や慣習を変えない限り経営状況は変わらないのではないのでしょうか。
先日、地元のデパートに行った時、一番驚いたのは、品揃えの少なさでした。
最近流行のショッピングモールやアウトレット、量販店などに比べて、質・量・種類で負けているところが多いのではないかと感じました。
都会で高級品を買うなら百貨店という固定観念が薄れつつあるのなら、思い切って形を変えるか、閉店するしか存続の道はないのではないかと思います。
デパートブランドのクレジットカードも還元率が悪く、常に定価販売なので、「同じものを買う」という点では、デパートの優先順位は非常に低くなってしまいます。
ただ、現在のamazonなどの送料無料は実はいびつなので、いずれ送料が有料化されれば、電車で新宿や池袋に行くのが安くて楽しくなるかもしれません。そこまで店舗を維持できるか、維持できるかは、また経営戦略の問題でしょうけど。
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